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論点

総合株価指数、年初来の高値

2020-08-08

ニュース

ⓒ YONHAP News

6日の韓国株式市場で総合株価指数は年初来の高値を付けました。

終値は前日比で30.75ポイント高の2,342.61で、3日連続で年初来の高値を更新しました。

この日は、機関投資家は752億ウォン、個人投資家は886億ウォンを売り越しましたが、外国人投資家は1672億ウォンを買い越して株価上昇をけん引しました。

時価総額上位銘柄を見ますと、三星電子1.93%、SKハイニックス0.50%、ネイバー2.71%、LG化学1.49%と多くの銘柄が上昇し、中でも現代自動車は7.84%と大きく上昇しました。

時価総額上位銘柄のうち株価が下がったのは三星バイオロジクスがマイナス1.14%、セルトリオンがマイナス1.27%、カカオがマイナス1.75%など、少数の銘柄にとどまりました。

業種別では、運送装備、鉄鋼・金属、運輸・倉庫などの株価が上昇し、通信、医薬品などは下落しました。

出来高は7億8000万株、売買代金は17兆6000億ウォンでした。

一方、店頭市場に当たるコスダック市場は前日比で6.84ポイント、0.81%上昇し、854.12で取引を終えました。

この日の株価上昇は、アメリカの追加景気浮揚策への期待が高まったことが作用したとみられます。

外国人投資家と機関投資家は金融、鉄鋼、運送装備と関連した業種の銘柄を集中的に買い越し、株価上昇をけん引しました。

また、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大にもかかわらず、韓国経済がそれなりに持ちこたえていることも株価上昇につながったとされています。

第2四半期のGDP伸び率はマイナス3.3%に落ち込みましたが、中国を除くと、OECD加盟国の中では最も良好な成績となっています。

アナリストからは第3四半期にはプラスに転じる可能性もあるとの見方も出ています。

第3次補正予算編成など、政府の財政支出の効果は国内消費の増加につながっていて、新型コロナウイルの影響で世界的に貿易環境が悪化しているにもかかわらず、輸出の減少を国内消費の増加がある程度カバーしている形となっています。

ただ、まだ楽観できる状況ではありません。

実体経済は依然として悪化したままで、財政支出の拡大で株価と住宅価格だけが上昇するバブルを懸念する声もあります。

また、半導体を除くと、主要品目の輸出は減っていて、韓国経済が輸出に大きく依存していることを考えると、決して楽観できないとの指摘も出ています。

短期的には株価の上昇が続く見通しです。

韓国だけでなく世界各国が景気浮揚に動き出していますので、突発的な変数がないかぎり当分は株価上昇が続くとみられています。

問題は株式市場や住宅市場に資金が集中していることです。

こうした流れが続くと、財政支出による全体的な景気浮揚効果は半減するしかありません。

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