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論点

浮体式液化天然ガス生産設備が出港

2021-11-20

ニュース

ⓒYONHAP News

韓国で建造された浮体(ふたい)式液化天然ガス生産設備が16日、アフリカのモザンビークに向けて出港しました。

浮体式液化天然ガス生産設備はFLNGとも呼ばれ、海底のガス田から産出された天然ガスを、洋上でLNG、液化天然ガスへ冷却し、液化する設備を備えています。また貯蔵・出荷するための設備もすべて備えていて、世界のLNG業界からは革命的な設備として注目されています。

韓国のサムスン重工業が建造したこの浮体式液化天然ガス生産設備は、全長432メートル、幅66メートル、高さ39メートルで、世界で2番目に大きな設備です。

韓国南部の慶尚南道・巨済にある造船所で15日、命名式が行われ、命名式には韓国の文在寅大統領やモザンビークのニュシ大統領らが出席しました。

この浮体式液化天然ガス生産設備は来年1月にモザンビークの海洋第4鉱区に到着、本格的にLNGの産出・液化・貯蔵・出荷を開始します。

モザンビークの海洋第4鉱区は、韓国国内で消費されるLNGの30年間分が埋蔵されている世界最大規模のガス田で、韓国ガス公社が探査と開発の段階からプロジェクトに加わっています。

本格的に産出が始まれば、年間産出量は韓国の年間LNG消費量の8.5%にあたる340万トンに上ると見込まれています。

浮体式液化天然ガス生産設備は、造船及び海洋プラント産業の中でも最も付加価値が高い分野です。

これまで世界で建造された大型の浮体式液化天然ガス生産設備は合わせて4隻ですが、そのうち3隻はサムスン重工業が、1隻は大宇造船海洋が建造し、韓国の技術力と競争力は世界で認められています。

世界的にLNGの需要が高まっていることを受けて、浮体式液化天然ガス生産設備だけでなく、LNG運搬船の発注も相次いでいます。

LNG運搬船の受注でも韓国の造船会社が大きな部分を占めています。

10月の時点で、ことし全世界で発注されたLNG運搬船は合わせて55隻ですが、韓国の造船会社がそのうち50隻を受注し、全体の91%を占めています。

韓国の造船会社は昨年、モザンビークからLNG運搬船17隻を受注していて、さらに海洋ガス田開発プロジェクトと関連した洋上LNGプラントの受注も期待されています。

大統領府青瓦台の関係者は、モザンビークと洋上LNGプラントと関連した協力を進めることで、韓国企業がモザンビークの海洋ガス田開発に加わる機会がさらに拡大されるだろうと話しています。

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