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ライフスタイル

韓日で違うボイスフィッシングの被害

#マル秘社会面 l 2018-06-06

玄海灘に立つ虹

韓日で違うボイスフィッシングの被害
日本では「俺俺詐欺」あるいは「振り込め詐欺」などと呼ばれているボイスフィッシング、韓国でも同じように被害が出ていますが、その被害者が日本と韓国では全然違うことが分かりました。
日本では高齢者を対象としたボイスフィッシングが2012年から去年まで6年連続で増加しています。警察庁によれば6年間の累積被害額は406億円に達します。有名なのが「俺俺詐欺」ですよね。突然電話がかかってきて
 「オレだけど・・・」
などと言い、電話を受けた被害者自らが「○○かい?」などと息子や孫などの名前を聞き返し、以降、犯人はその息子や孫などになりすまします。そして
 「携帯電話を落とした(壊れた)ので、新しい電話番号を教える」
 「カゼを引いて、のどの調子が悪い」
その後、日をおくなどして再度被害者に電話をかけ以前被害者から聞き出した、息子や孫などになりすまし
 「株に手を出してしまい、会社の金を使い込んでしまった。すぐに100万円振り込んで」


となるのです。被害者の多くがお年寄りだったことから日本の金融機関では高齢者の利用限度を縮小しました。三菱UFJ信託銀行は今年7月30日から80歳以上の高齢者のATMの利用を制限するといいます。では韓国はどうかと言いますと、韓国警察庁の去年のボイスフィッシング発生統計によりますと、被害者2万1594人の中で70代以上の被害者は112人に過ぎませんでした。では韓国でのボイスフィッシングの手口はといいますと
貯蓄銀行の行員を名乗る電話がかかってきます
「××貯蓄銀行です。お客様のカードローン、非常に高金利ですのでうちの銀行の低金利に乗り換えませんか。年6.9%の金利で、お客様の場合最大3千万ウォンまでお貸しすることができます
最初は手数料だけ振り込むようにというものでしたが、その後
「取引実績が上げるには信用等級をあげなくてはなりません。信用等級をあげれば年6%の金利で4千500万ウォンまで貸し出し可能です。信用等級をあげるには銀行の取引実績がなくてはなりません」

などとだまし被害者は41回にわたり、合計2億9400万ウォンを騙し取られました。
このように韓国のボイスフィッシングの被害者は銀行などの金融機関を名乗り低金利の貸付が可能だとし、そのためにはまず入金をするようにという「貸付詐欺」が大部分を占めています。そして、その被害者は中年の男性です。今年になり4月末までに貸付詐欺の被害を受けた40代、50代の男性は864人になり、これは貸付詐欺の被害者全体の36%に当たります。
また警察や検察を名乗り「あなたの通帳が金融詐欺に使われています」とだます詐欺の被害者は圧倒的に若い女性が多く、今年に入ってこのような詐欺にあった20代以下の女性は1122人で、これは被害者全体の半分以上になりました。
韓国と日本の被害者の年齢が違う理由について銀行の関係者は
「韓国の場合、金融についてよく分からない社会に出たばかりの若者たち、そしてローンの悩みを抱えている中年男性など、現実の問題と関連して彼らが詐欺の対象となるのでしょう」
と言っています。また日本の場合、高齢者も年
金などがあり比較的経済的に余裕があることも日本では高齢者を対象とした詐欺が多い理由ではないかと、韓国では見ています。つまり韓国の高齢者は詐欺にあうほどの現金をもっていないということです。

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