ジョングァは果物や果実、植物の根などをはちみつで煮詰めた韓国式デザート。朝鮮時代はジョングァが非常に発達していた。当時砂糖はなかなか手に入らなかったので、はちみつでジョングァをつくっていた。特にインサムジョングァは体によい朝鮮人参を長く保存できる調理法なので、大事な客などに出していたヘルシーなデザートだったと思われる。

主な材料 :
朝鮮人参300g

ヤンニョム（味付け） :
水飴カップ5、塩小さじ2、砂糖カップ1/2、はちみつカップ1/2、干しなつめ2個



☑ 朝鮮人参は細かい側根が多く生えていて、太めのものがよい。8年ものぐらいが適している。
☑ 朝鮮人参を塩を加えた熱湯でゆでるのは、塩がサポニンがなくならないように守る働きをするため。下味もつくので、よりおいしくなる。
☑ 朝鮮人参に金属が触れるとサポニンが損なわれるので、金属と接触しないようにガラスや陶磁でできた鍋でゆでるのがよい。
☑ 砂糖を加えたあとは、かきまぜると再結晶化し、溶けた砂糖が再び白く固まるので、かきまぜないようにする。
☑ 最後にはちみつを加えると、ジョングァにつやが出る上、はちみつの香りもするのでよりおいしくなる。


キム・スジン院長: 韓国料理研究家

現在、韓国の味研究会理事、フード・アンド・カルチャー・コリア・アカデミー院長
韓国で初めての「映画の飲食監督」として、料理の新分野を開拓　
代表作　＜霜花店（サンファジョム）−運命、その愛＞、＜美人図＞、＜王の男＞、＜食客＞