しょうゆをベースにしたたれに肉を煮た保存食、ジャンジョリムは「醤肉」と呼ばれ、3000年前の書物にも出てくるほど長い歴史を持っている料理。牛肉のジャンジョリムは、国の許可なしに牛を捕って食べることができなかった朝鮮時代まで、頻繁につくられるおかずではなかった。牛肉が高かった60年代、70年代も、誰もが食べられるようなおかずではなかった。
主な材料 :
牛肉 (もも肉) 600g、にんにく8かけ、しょうが20g、卵3個、クァリコチュ(꽈리고추、辛くないしわしわの青とうがらし)30g、干ししいたけ2枚、長ねぎ1本、粒こしょう20g、水2リットル
ヤンニョム(味付け) :
しょうゆ大さじ8、酒大さじ5、砂糖大さじ2、水飴大さじ1、チョンヤンコチュ(청양고추、とても辛い青とうがらし)1本
牛もも肉は水に1時間ぐらいつけて血抜きをする。 冷水2リットルに牛もも肉、長ねぎ、酒を入れ、50分ぐらいゆでる。ゆで汁カップ6を残しておく。 卵はゆでて殻をむく。 クァリコチュはへたをとる。 鍋に牛もも肉とゆで汁カップ6を入れ、ゆでた卵、干ししいたけ、水飴、砂糖、スライスしたしょうが、にんにく、しょうゆ、チョンヤンコチュを加え、中火で30分ぐらい煮る。 適度に汁が残るほどまで煮えたら火をとめ、クァリコチュを加える。 牛もも肉は手で食べやすい大きさに裂き、卵とクァリコチュを添える。 ☑ きちんと血抜きをしないとジャンジョリムが白く濁ってしまうので、肉は1時間ぐらい水につけておく。
☑ ジャンジョリム向けには決まった肉があるわけではなく、豚ロースや牛もも肉など様々な部位が使える。
☑ 卵はゆでる前に冷蔵庫から出しておいて、常温に戻しておくと、殻がきれいにむける。
☑ 水飴はジャンジョリムのつやをよくし、しょうゆの塩気とバランスのとれた甘さを感じることができる。
ソン・ドンジュ:
CJフレッシュウェー メニュー開発/コンサルティングパート 主席シェフ
CJ調理師教育専門/ 韓国料理のクッキングクラス担当