メニューへ 本文へ

ライフスタイル

第514話 袋入りキムチのシーズンは夏!

#アジュンマの井戸端会議 l 2019-07-25

玄海灘に立つ虹

© Getty Images Bank

キムチのシーズンというと、キムジャンの話題でにぎわう11月から12月ではないかと思われますが、袋に入れて販売されている「袋入りキムチ」がよく売れるシーズンは、実は夏です。

冬に漬けたキムチが酸っぱくなる頃なので、出来合いのキムチを買う人が多いからです。袋入りのキムチは、1年のうち7月から9月にかけての売り上げが全体の40%近くを占めているということです。そのため、ちょうど今の時期、キムチメーカーでは新しい製品を出すなどマーケティングが激しくなっています。


まず、キムチメーカー大手、テサンの代表的なキムチブランド、チョンガチプキムチは、漬けたてのキムチと、ちょうどよく熟したキムチの両方を、7月9日、新製品として発売しました。そしてその翌日の10日、CJ第一製糖は「ピビゴボッサムキムチ」を発売しました。キムチメーカーの大手2社が1日間隔で新製品を発売しており、互いにどれだけ牽制し合っているかわかります。


袋入りキムチは数年前までチョンガチプキムチを前面に掲げたテサンが独走していました。しかし2016年、CJ第一製糖がピビゴというブランドでキムチを発売したことで、市場に食い込んだ形となっています。ニールセンコリアによりますと、袋キムチのシェアは、2016年、それぞれ55.7%、19.8%でしたが、今年4月現在、42.7%、39.2%と、CJのピビゴが大幅に追い上げています。


韓国の袋入りキムチのルーツは、1988年のソウルオリンピックにさかのぼります。オリンピックを前に、韓国政府がキムチを海外に広めるため、商品化に積極的に乗り出したのです。袋入りのキムチはテサンが炭酸ガスをなくす技術を開発したことで商品化に成功しました。キムチの真空パックは、中身が発酵して炭酸ガスが発生し袋がパンパンに膨れてしまい、時に爆発することもありました。テサンでは炭酸ガスを吸収する吸収剤を袋の中に入れる技術を開発しました。


また、発酵技術が発達したのも、袋入りキムチ市場の成長を後押ししました。キムチのうまみは乳酸菌から出るもので、乳酸菌の数が減るとそれだけ酸っぱさが増します。メーカーではキムチ乳酸菌を培養し、それをじかに袋入りキムチに注入することで、袋入りキムチの味を長続きさせています。


こうした技術も功を奏し、袋入りキムチの市場は、2017年、2128億ウォンだったのが、去年2018年は2523億ウォンと、18%以上成長しました。袋入りキムチで一番売れているのは白菜一株丸ごとあるいは2分の1株がふたつ入っているキムチで、これが袋キムチ全体の売り上げの38%を占めているということです。また、袋キムチの輸出も増えていて、農林水産食品部によりますと、2015年、7300万ドルだった輸出額が、去年は9700万ドルに増えています。日本への輸出が主だったのですが、最近ではアメリカやヨーロッパ、台湾、アジアなど輸出国も拡大しています。ハラル認証を受け、インドネシアやマレーシアにも輸出されています。

おすすめのコンテンツ