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ライフスタイル

第722話 KTXの利用者が10億人!

#アジュンマの井戸端会議 l 2023-09-05

玄海灘に立つ虹

ⓒ Getty Images Bank
韓国の高速鉄道、KTXの利用者数が延べ10億人を突破しました。
韓国鉄道公社、コレールが8月30日に発表したところによりますと、2004年4月1日に開通したKTXの利用者数が、8月31日、延べ10億人を超える見通しだということです。
韓国の人口は5千万ですが、その5千万人が一人当たりこれまで20回KTXを利用したことになります。

今年に入って、KTXの利用客は1日平均22万6000人に上り、開通した2004年に7万2000人だったのに比べると、3倍以上に増えています。

KTXは技術開発と乗客のニーズに合わせて進化を続けてきました。
2004年に高速鉄道時代を切り開いた最初のKTXは、フランスのTGV(ティージーヴィ、テー・ジェー・ヴェー)をモチーフに、韓国の事情に合わせて改良した車両でした。特室3両、一般室15両、それと前後に運転室(機関車)1両ずつの合わせて20両編成、955座席となっていました。その後、2010年3月には、韓国の技術をもとにKTXをアップグレードさせた「KTXサンチョン」の運行が開始しました。KTXより空気抵抗を低減し、トンネルなどを通過するときに客車内の騒音を減らすなど、より快適に利用できるようになっています。サンチョンは運転室(機関車)2両に特室1両、一般室7両の10両編成で379座席あります。先のKTXに比べて短くはありますが、2つの車両をつなげて運行することができるようになっています。KTX、KTXサンチョンいずれも、機関車だけに動力がある動力集中方式です。

そして2021年1月、韓国の技術だけで製作された高速鉄道「KTXイウム」の運行が始まりました。韓国初の動力分散方式。動力源が各車両に分散されているため車両が少なく、特室1両、一般室5両の6両編成、381座席です。動力分散方式は、出発や停車にかかる時間が短くなるため、運行時間を短縮することができるといいます。KTXイウムの開発に参加した現代ロテムの関係者は、「KTXイウムはKTXサンチョンよりも旅客輸送を25%増やすことができる上、乗客一人当たりの電力消費量を20%減らすことができる、経済的で環境にやさしい列車」だと、KTXイウムを紹介しています。

列車の速度ですが、ウクライナのニュースメディア(ProfiDom)が2021年、グローバルTOP8の高速列車のリストを公表しました。それによりますと、TOP8には韓国のKTXサンチョンが含まれています。他にも、日本の新幹線(E5、E6、H5)、ユーロスター e320、ドイツのInterCity Express4(ICE(イーツェーエー)4)などが挙がっていました。このメディアは、KTXサンチョンについて、「KTX、KTXサンチョンいずれも設計速度は時速305キロだが、最高時速330キロまで出せる」と紹介しています。

KTXが開通してから、長距離通勤をする人も増えています。定期券が発行されているからです。去年、この定期券を使った人は404万人で、KTXが開通した最初の年に46万7000人が利用したのに比べると、8.7倍ほど増えていることになります。一定期間に一定の地域間で使える定期券は、大人なら45%~50%安くKTXを利用できるということです。

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