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ライフスタイル

第725話 映画やドラマのロケ地になっているソウル

#アジュンマの井戸端会議 l 2023-09-26

玄海灘に立つ虹

ⓒ Netflix

ソウルの江南(カンナム)や明洞(ミョンドン)、ソウル市内を東西に流れる川・漢江(ハンガン)など、ソウルを舞台にした映画やドラマが増えています。

ソウル市によりますと、去年、映画やドラマの撮影をソウルで行うための支援を要請された件数は合わせて632本に達したといいます。ソウル市は必要に応じて交通規制などの支援を行っているのですが、実際にソウル市がそういった形で支援を行ったのはそのうちの268本でした。今年は1月から9月までで400余りの支援要請があり、そのうちの211本の撮影が終了したといいます。撮影日数でみますと、去年は895日、今年は9月までで521日ということで、ほぼ1年中、ソウルのどこかで撮影が行われていることになります。

海外のドラマや映画の撮影も増えています。去年ソウル市が撮影支援を行った映画やドラマ268本のうち海外の作品は13本でした。ただ、このうちの11本は、ソウルのことを世界の人々に知ってもらうためにソウル市が直接撮影を誘致したもので、ネットフリックスやアマゾンなど、海外のOTT(有料の動画配信サービス)のオリジナル作品です。今年上半期も、ソウル市が誘致したのはアマゾンのオリジナル映画など18本にのぼります。海外のドラマや映画のソウルでの撮影は、2018年は7件でしたが、ネットフリックスがオリジナルドラマの『イカゲーム』を撮影した2019年、19件に増えました。しかしその後は新型コロナウイルスの感染拡大で、2020年に4件、2021年に7件と減少していました。

以前は撮影の誘致は至難の業でしたが、韓国の文化コンテンツが世界で影響力を増してきていることで、誘致も以前よりはたやすく、さらに撮影支援も選択して行えるほどになりました。また、そうして撮影されたドラマや映画で、ソウルは単なる背景ではなく、ストーリーテリングに大きな影響を及ぼす場所として活用されるようになっていると評価されています。

たとえば、ネットフリックスが制作し今年5月に公開したオリジナルドラマ『愛をこめて、キティより』(原題「XO,Kitty」)は、去年ソウルの明洞や南山(ナムサン)のソウルタワー、北村(ブクチョン)韓屋村、東大門デザインプラザなどで撮影を行いました。原作はニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーにも選ばれたジェニー・ハンの小説で、ネットフリックスの人気シリーズ『好きだった君へのラブレター』のスピンオフ、つまりアメリカの作品です。韓国の国際高校に進学したアメリカのティーンエイジャーたちの物語で、母親の母校であるソウル韓国独立学校(KISS)に通うために韓国に引っ越したヒロインをアメリカ人のアンナ・カスカートさんが演じています。この作品は、ネットフリックスで公開されてすぐに90余りの国で視聴率がベスト10入りし、シーズン2の制作が決まっています。

ソウル市は2002年から、「ソウルロケ支援事業」を行っており、交通規制を行うだけでなく撮影費用も一部支援しています。今年の予算は12億4000万ウォンで、『愛をこめて、キティより』の制作には1億5000万ウォンを支援しています。ネットフリックスは今年から4年間、合わせて25億ドル(約3兆3000億ウォン)余りを韓国市場に投資することを発表しています。ソウル市の関係者は、「影響力のある作品の撮影を誘致し、ソウルの観光コンテンツを強化するとともにソウルという年の好感度を引き上げられるよう努力する」と話しています。

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