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ライフスタイル

韓国人とイスラエル

#マル秘社会面 l 2023-10-11

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News
イスラム組織「ハマス」によるロケット弾攻撃から始まったハマスとイスラエルとの武力衝突は激しさを増しています。そしてそのイスラエルに現在、韓国政府の発表によると韓国人長期滞在者がおよそ570人、短期滞在者がおよそ480人いるということです。幸い、今のところ現地の韓国人に被害は出ていないようです。それにしても短期滞在者、つまり観光客が480人もいるというのは驚きです。何でイスラエルにそんなに多くの韓国人旅行者がいるのでしょう。実は韓国人にとって、特にキリスト教徒にとってイスラエルは聖地巡礼の地であり、人気の観光地なんです。
韓国人観光客はこれまでに6万人がイスラエルを訪れており、特に今年の1,2月にはアジアの国家の中でイスラエル訪問1位の国が韓国でした。コロナ禍で3年間できなかった聖地巡礼が再開され、それと共に多くの韓国人クリスチャンが訪れています。聖地巡礼は普通、イスラエルを中心にトルコ、ヨルダン、エジプトなど周り、聖書に出てくる歴史の現場を訪れるというものです。聖書の世界を実際に現地に行き体験するとともに、霊的な変化も経験できると信じられており、教会が主催し牧師や神父たちが信者たちを連れて出かけることも多いです。また旅行会社の中には、この聖地巡礼だけを専門に扱っている会社も多数あります。それだけ需要があるということです。韓国人クリスチャンの聖地巡礼コースには日本の長崎の島々も入っています。鎖国、踏み絵などの迫害の中で信仰を続けた日本の教会をめぐる3泊4日のコースです。しかし何といっても聖地巡礼と言えばイスラエルです。ですからイスラエル1周9日とか、イスラエル・ヨルダン11日などというツアーが毎週何組も仁川を出発しており、大韓航空だけでも週に3便、仁川―テルアビブ間を往復しています。ただニュースでもお伝えしましたが大韓航空の10日にテルアビブを出発する便は予定通り出発し、192人が11日に帰国しました。今後の運行に関しては不透明な状況です。韓国からイスラエル入りした観光客の中には他の航空会社を利用したグループもいるので、一部はトルコ航空で、あるいは陸路でヨルダンに向かったグループもあるようです。韓国政府は引き続き早く帰国するように促しています。
# 14日には韓国人163人のほか、日本人51人とシンガポール人6人を乗せた韓国軍の輸送機がソウル近郊の空港に到着しました。
一方、イスラエルに進出している韓国企業はどのくらいあるのでしょうか。三星電子は現在、職員の安全のために在宅勤務に転換し、本社との非常連絡網を稼働しています。三星電子はイスラエルに販売法人をはじめ、研究開発センターと三星リサーチ・イスラエルなどを運営しています。そして韓国人駐在員10人を含め400人余りが働いています。テルアビブに販売支店を運営中のLG電子は緊急航空便を確保し、現地の韓国人駐在員とその家族など20人あまりを急遽帰国させることにしました。また武力衝突後は在宅勤務体制を続けています。現代自動車グループの現代自動車とキア自動車はイスラエルの自動車販売シェアーの1位と2位を占めるほどイスラエルは大切な市場です。そのため現地の状況を注視しているといいます。ただ現地に生産工場はなく、販売支店だけがあるようです。
ロシアとウクライナに続き、今度は中東のハマスとイスラエルとの軍事衝突、ようやくコロナとの戦いが治まったと思ったら今度は本物の戦争です。なんだか悲しくなってしまいます。

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