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ライフスタイル

第731話 コンサートを観に映画館に行こう?

#アジュンマの井戸端会議 l 2023-11-07

玄海灘に立つ虹


コロナ禍以降業績不振が続いている映画館で、コンサートフィルムの公開が相次いでいます。
コンサートフィルムとは、コンサートの模様が収録されたフィルムのことで、もともとはKPOPアイドルの公演を中心に公開されていましたが、最近では、トロットやバラード歌手、海外の歌手まで、多くのアーティストが、シネマコンプレックスのスクリーンを通じてコンサートの模様を発信するようになりました。

たとえばコンサートフィルムとしては初めて、IMAXでIU(アイユ―)のコンサート(「The Golden Hour」)は、10月13日、シネマコンプレックス大手のCGVで公開されました。このフィルムは、韓国の女性歌手としては初めて蚕室(チャムシル)メインスタジアムで去年行われたIUのコンサートの模様が収録されたもので、韓国以外でも、日本やドイツ、イギリスなど世界38か国で公開されています。ちなみに韓国では、公開当日、予約件数で首位を記録しました。

また、トロット歌手としてデビューし多彩なジャンルの曲をリリースしているイム・ヨンウンも、今年3月、「IM HERO THE FINAL」というコンサートフィルムを公開しています。このフィルムは23万3552人の観客を動員し、今年公開された韓国映画の興行収入で16位にランクしています。

ロッテシネマでは、11月10日、女性アーティスト、ペク・チヨンのコンサートフィルムが公開されます。去年11月から5か月の間行われたペク・チヨンの全国ツアーコンサートの模様を観ることができます。またMEGABOX(メガボックス)では、11月3日から、男性アイドルグループ、SHINee(シャイニー)のデビュー15周年を記念してつくられた「My SHINee World」が公開されます。15年間披露された楽曲とともに、メンバーたちのインタビューもみることができます。また、同じくMEGABOXでは、2021年、日本のボーイズグループ発掘オーディションで結成された日本のボーイズグループ、BE:FIRST(ビーファースト)の初のライブドキュメンタリー映画が10月に公開されました。海外でも、コンサートフィルムの制作は活発になっていて、アメリカのシンガーソングライター、テイラー・スウィフトの最新ライブ「THE ERAS TOUR」の映像を収めたコンサートフィルムが、韓国では11月3日に公開されています。

コンサートフィルムが相次いで上映され、人気を集めていることについて、CGVは「映画館の快適な座席、大きなスクリーン、豊かな音響、チケットの購入が便利」な点を挙げています。ただ、コンサートフィルムは上映館も少なく、チケットの値段が一般の映画より高いほうです。たとえば、IUのチケットはアイマックスではない上映館でも、週末は2万2000ウォンです(普通の映画は15000ウォンくらい)。それでもそのスターのファンにとっては、実際にコンサートに行くよりは安くなっています。アイマックスなどのプレミアム館はそれよりもチケット代が高くはなりますが、それでもコンサートより安く、最近では「シングアロング専門館」も設置されるなど、コンサートの音と雰囲気を再現する技術が高くなっていることも、コンサートフィルムの興行収入を増やしている要因となっています。またコロナ禍を経て、非対面のオンラインコンサートにそれほど抵抗がなくなっていることなども一因として指摘されています。2回、3回観ることで何度でも感動できる、映画鑑賞の際にもらえるグッズなど多くのメリットがあるというファンの声もあります。

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