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ライフスタイル

ソウルに青空が戻ってきた

#マル秘社会面 l 2017-06-14

玄海灘に立つ虹

ソウルに青空が戻ってきた
最近のソウルは連日真っ青な青空が広がっています。数週間前まで毎日のようにPM2.5の濃度が高くどんよりしていたのと同じ空とは思えません。ようやくソウルらしい空が戻ってきた気がします。

このようにソウルに青空が戻ってきたのは5月中旬以降のことです。5月9日の大統領選挙の日も黄砂の影響で首都圏と忠清道などではどんよりして、PM2.5の濃度も「悪い」のレベルまで上がっていました。しかしそれ以後はPM2.5の濃度が悪いのレベルまで上がる日は出ていません。

冬から春にかけてあんなにひどかった大気汚染物質はどこに行ったのでしょうか?大気汚染物質を排出していた中国の工場や石炭火力発電所が突然ストップしたのでしょうか? そんなことはありません。専門家によると

青空が戻ってきた原因、一言でいうと季節的な要因です。これは今年だけの現象ではなく、毎年、夏、広くは5月中旬から10月中旬までは相対的に大気汚染の濃度が低くなっています。

季節的な要因にもいろいろあります。一番大きな要因が

風の向きです。PM2.5の濃度が高くなる冬から春にかけては北西の風が吹きます。この風にのり北京など、中国東部と北東部から風が吹いてきます。それが夏になると風が西風、あるいは南西の風に変わります。

夏になり燃料の消費が減るのも理由の一つです。気温が上がることで中国でも韓国でも暖房用の燃料消費が減り、それが大気汚染物質の発生減少につながります。中国の大気中のPM2.5の濃度が一番高いのが12月と1月だということからも、それが証明されます。

また風の強さということでは、夏は春や冬に比べて強さが弱いということです。この30年間の資料によると、夏よりは春や冬のほうが風はより強く吹いていました。ソウルの場合、一番風が強く吹く月は3月と4月でそれぞれ月の平均風速が秒速2.8mでした。ですからその風に乗って大気汚染物質が飛んできたということでしょうか。

ということで、このような季節的な要因でこの後10月の中旬、長くは下旬まではソウルでも青空を眺めることのできる日が続きそうです。マスクをかけずに観光を楽しみたければ10月下旬までがお勧めです。

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