メニューへ 本文へ
Go Top

ライフスタイル

芸能人家族

2017-08-09

玄海灘に立つ虹

芸能人家族
テレビのバラエティ番組、有名人とその家族が登場するものは前からたくさんありました。しかし最近、その数が非常に多くなり、それと共に批判の声も高まっています。なぜでしょうか。

芸能界を目指す、タレント志望、歌手志望、俳優志望の若者たちの間から『うちの親も芸能人だったら』という声が聞こえてきます。自分はどんなにがんばっても、テレビに顔がでることすらできないのに、有名人の家族という理由だけで簡単にテレビにでて顔を売る芸能人家族が多いからです。

現在、テレビの地上波とケーブルテレビを合わせて、芸能人の家族が登場する番組が10個近くあります。 最近登場したものだけでも、

芸能人の娘と息子6人が最小限の経費でネパールの奥地を旅する「巣脱出」、芸能人の妻が旅をする「シングルワイフ」、芸能人の親がお見合いをする「オンマのお見合い」、芸能人が自分の子供たちのデートを見守る「うちの娘の男たち」などがあります。

その中には芸能界志望の子供を露骨に宣伝してやる番組もあります。血筋を利用して簡単にテレビに出演する芸能人の家族たちは、必死に努力して歌手や俳優を目指している練習生と言われる若者たちに大きな挫折感を与えており、「なぜうちの親戚には芸能人が1人もいないんだ」「父さん、知り合いに芸能人はいないの」という声が聞こえてくるのです。

このような現象は2015年「父さんをお願い」という番組から始まりました。無名の俳優だった娘がベテラン俳優である父とこの番組に出演したことで、その後いくつかのドラマに相次いで出演したからです。最近では俳優チェ・ミンスの息子が、父親主演のドラマの中で父親の子供時代を演じています。たまたま息子が俳優志望だったので話題性を考えたプロデューサーが出演を提案したといいます。製作者側としては

「顔の知られた芸能人の家族が出てくると好奇心で見る場合が多く、視聴率も安定してとれる」

というのがその理由です。このような現実が新聞などで報道されると社会的に大きな反響がありました。韓国では「金の匙と土の匙」というのが社会的に大きな問題となっています。親が財産、権力、影響力を持っていればその子供は生まれたときから金の匙で育ち、反対に親が何の権力も財産ももたない庶民ならば子供も土の匙で育つしかないということです。

これまで金の匙は主に財閥の子供たちに対して使われてきましたが、それが芸能界にも現れたということです。日本でも2世タレント、3世タレント、親の七光りなどという言葉は昔からよく聞きます。韓国でも昔から親子2代の俳優や歌手というのはありました。現在注目を浴びている俳優のチェ・ミンスさん自身も父親が有名俳優だった2世タレントです。それがその息子まで、まさに親子3代にわたる芸能家族というものです。本人に実力があればかまわないとも思いますが、芸能人家族が出演する番組が多すぎることだけは事実のようです。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >