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ライフスタイル

秋夕の贈り物とキム・ヨンラン法

2017-09-20

玄海灘に立つ虹

秋夕の贈り物とキム・ヨンラン法
街中が宅配の車で混みあう秋夕の贈り物のシーズンがやってきました。今年の秋夕の贈り物のキーワードは輸入品です。輸入品といっても高級輸入商品というのではなく、国産よりも安い輸入肉、輸入クルビ(イシモチ)が人気だという話です。

これまでは値段は安いが輸入品は品質が良くないので、ご先祖様に供える秋夕の食材は国産品を使うべきだという意見がよく聞かれました。それでテレビの情報番組では輸入のクルビと国産のクルビの見分け方、輸入ナムルと国産ナムルの比べ方などという特集がよく組まれていました。

ところが今年はクルビセット、カルビ肉セットもこれまでのような国産肉、国産クルビではない、米国産、オーストラリア産のカルビ肉セット、中国産のクルビセットが人気を呼んでいます。その理由としては不景気、そしてキム・ヨンラン法が挙げられています。

提案者の名前を取って「キム・ヨンラン法」とも呼ばれる不正請託禁止法が施行されて1年近くたちますが、その影響は大きくなっているようです。秋夕を前にこんな記事がありました。「公務員の親戚に秋夕の贈り物を贈るのは大丈夫か」というものです。 不正請託禁止法にひっかからないようにするために、まず金額の制限無しに贈れる相手は

友達、隣人、恋人同士の間の贈り物、会社内の社員同士の贈り物、学生、卒業生が引退した先生に一緒に贈る贈り物、先生が学生にあげる贈り物

不正請託禁止法の適用範囲ではあるものの、金額の制限無しに贈れる相手は

親戚の公務員にあげる贈り物、公務員が部下の公務員にあげる贈り物、同窓会、親睦会などの基準に従い贈る贈り物

100万ウォン以下の贈り物が可能な場合としては

職務と関連が無いというのが前提で、友人・知人など職務と関連の無い公務員にあげる贈り物、公務員同士で贈る贈り物、

5万ウォン以下の贈り物が可能なのは

職務と関連があり、適用対象ではあるものの円滑な職務の進行、社交、儀礼などの目的が認められれば各種懇談会、会議などで提供される贈り物、部下が上司に上げる贈り物も可能です

そして絶対に贈ってはならないのが

入札・管理などの担当公務員への贈り物、人事・監査などの対象者が担当の公務員に贈る贈り物、告訴・控訴をしている人、被疑者が担当の公務員に贈る贈り物

こうやって細かく見てくると、韓国人というのは本当に贈り物をするのが好きなんだなという気がします。そしてその贈り物文化に規制がかかってしまったことで、市場は冷却してしまったようです。

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