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マニト
1980年代を背景にしたドラマ「応答せよ1988」に「マニトゲーム」が登場し、80年代に青春を過ごした人たちの間で話題になっています。
「マニト」とはイタリア語で「秘密の友だち」を意味します。80年代韓国では、子どもたちの間で、特定の人を「マニト」と決めて自分のマニトに対して親切にしてあげるというゲームが流行っていました。ドラマのなかでは、7人の仲間たちがそれぞれくじ引きで自分のマニトを決めて、クリスマスまでの1週間、隠れて親切にしてやり、最後にクリスマスプレゼントを渡すという設定になっています。プレゼントを渡すまでは自分がマニトであることを明かさず、相手に自分が誰なのかわからないようにしながら、相手のためになるようなことをやってあげます。
基本的にゲーム中は自分が相手に対して何かをしてあげる立場になるので、一見さほどおもしろいゲームではなさそうですが、ドラマに関連してマニトゲームについて書いたブログを見ると、有意義な遊びであったという意見が大半です。第一のポイントは、相手に自分が親切にしてあげていることをばれないようにしなければならないので、マニトとなった相手についても、自分についても考える時間を持てるという点です。つまり、相手が考えている自分像の裏をかいて行動しなければならないのです。普段から他人に対してやってあげているような親切ではばれてしまう可能性が高いので、新しいことにチャレンジしなければならないのです。とある体験談では、男性なのにお菓子作りに挑戦したというのもありました。また、単純に相手が喜ぶ姿を想像して楽しくなれるとか、反対に自分に対して親切にしてくれるマニトからのサプライズがうれしいというのも、マニトゲームのいい点です。これがきっかけで、さほど仲良くなかった相手と親友になったというケースも多いようです。
このゲームは主に小中学生の子どもたちの間で行われていたものです。90年代半ば以降はあまり行われなくなったようですが、今回テレビで扱われたこともあり、人に親切にするということについてもう一度考え直した人も少なくないかもしれません。

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