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ピープル

“日本ではこうだと話せば、韓国はこう・・・” ~KBSの日本語サークルにて~

2014-06-30

6月の「見た!素顔の韓国」は、KBS社内にある日本語サークルの活動ぶりを取材。韓日関係が冷え込んだままの今、どんな思いで教え学び続けているのか、1人1人の素顔に迫る。              



KBS社内の日本語サークルとは? 
お昼休みを利用した週1回の活動
太田恵美さんを先生に、生徒はKBSのPD、元アナ、事務職員ら6人
日本語歴は1年から15年の上級クラス
発足年月は定かではなく、少なくても数十年の歴史

サークルでの活動は?
新聞記事から話題のニュースを選び、全員で読み合わせ、日本語の言い回しや言葉を学ぶ
この日のテーマは、大学の食堂に一人ぼっちで食事する「ぼっち席」

日本語を学ぶきっかけは?  
A:「私は大田出身。工業が盛んですが、百済文化でも知られ、日本と大田は切っても切れない
関係で、訪れる日本人も多く、アナウンサーとして取材することもあると思い勉強を始める」
B:「日本語は、文法、語順も同じで、活用できると思った。すればするほどむずかしくなった」
C:「テレビドラマの篤姫を観たのがきかっけ。とても面白く、50話をいっきにみていしまった」
D:「KBSの技術研究所にいて、15年前から学ぶ。1年間NHKに派遣され、そのときからNHK
の研究所の人と日本語を使い、生かしている」
た。         

日本語とともに、日本の文化や社会についても関心が・・・    
「日本の小説やマネージメント関係の本を読んでいる。(村上春樹さんの本は?)私は藤沢周平が好きで、サムライものです」
「遠藤周作が好きで、小説家によって、人生の目標やいきがいを文章を通じて学びたい」

日本文化に高い関心を持つ人たちに日本語を教える大田恵美さんは?  
「環境や文化の違いを感じるが、日本ではこうだと話すと、韓国はこうだと話してくれる。お互いを理解して伝えていければいいと思っている」

冷却しきった韓日関係の中で・・・ 
「歴史的にも政治的にも韓国と日本は切っても切れない。近くの国なのでいろいろあるが、私たちはともに付き合うことが当たり前だと思う」                          
「良くなるといいと思う。私はNHKと日本のお世話になったし、あこがれているし、日本が好きです。(韓国が好きという日本人もいます)それは分かっている。友達も多いですし・・・」

教える立場の太田さんは? 
「2012年9月に来たときは難しいときだった。家族や友人は心配。でも、来て生活して見ると、まったく感じない。TVの一角だけのことだった・・・。国対国は問題があっても、人対人はお互い1人の人間として、接していけばいいと思っています」

今回の「見た!韓国の素顔」では、およそ1時間の活動を取材。日本語を通して、日本の今を知り、また、韓国の今を伝えようとするやり取りが印象的だった。
冷え切った韓日関係の今だからこそ、対話の大切さを改めて実感する取材だった。

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