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旅行

韓国の伝統文化と美味しい韓国料理を同時に楽しむことができる三清閣

2011-02-01

韓国の伝統文化と美味しい韓国料理を同時に楽しむことができる三清閣
ソウルの都心からやや北寄り、城北区(ソンブック)にある三清閣(サムチョンガク)は1972年に高級料亭としてオープンしました。1970年代から80年代にかけての三清閣は国賓の接待や政治会談の場所として利用されていました。いわゆる密室政治の舞台となっていた三清閣でしたが、1990年代半ばに入ってからは時代の変化にともなって大衆的な韓国料理のレストランになりました。そして、2001年、ソウル市が三清閣を買い取り、伝統文化体験空間として生まれ変わったのです。

三清閣の名称はかつて、この地域にあった道教の正殿、三清殿(サムチョンジョン)に由來しています。道教の最高の神である三清(さんせい)を祭った三清殿は、山と水が清らかで、人も清らかになれる場所とされていました。三清閣もその名の通り、ソウルの北部にそびえる山、北漢山(プッカンサン)の美しい自然の中にたたずんでいます。

1万9千400平方メートルの敷地に、6棟の美しい韓屋(ハノク)造りの建物がある三清閣の中心となる建物は一和堂(イルファダン)です。地下2階、地上2階建ての一和堂には伝統文化公演が開かれる公演場と伝統茶を売っている茶園、本格的な韓国料理が味わえるレストランなどがあります。三清閣の美しい風景を見ながらおいしい料理を味わい、韓国の伝統音楽や舞踊、パンソリなど、さまざまなジャンルの伝統公演を楽しむことができるランチコンサート「滋味冬話(チャミドンファ)」もここ一和堂で開かれています。滋味(チャミ)は楽しい音楽とおいしい料理がある三清閣のコンサートの総称です。この滋味(チャミ)が冬に開かれるので後ろに冬話(トンファ)をつけて「滋味冬話」と名付けられました。

1時間のランチコンサート「滋味冬話」では公演を見たり聞いたりするだけではなく、韓国の伝統楽器を紹介したり、実際に習ってみることができる時間もあります。本格的な韓国料理と韓国の伝統音楽を一つにしたプログラムは他にもありますが、三清閣では食事の前に公演を披露しています。食事もコンサートの一部で、おいしいものを食べながら公演の余韻を楽しんでもらうためです。

旬の材料を使ったおかゆとさっぱりとした風味の水キムチからスタートする韓定食のコース。メイン料理はサーモンのビビンバ、山菜ビビンバ、プルゴギの丼から選ぶことができます。この他にアヒルのササミを焼いた料理、ハルサメと野菜、肉を炒めたチャプチェ、大エビを松の実のソースで和えた韓国風サラダ、伝統茶とお菓子のデザートまで。フルコースの韓国料理に誰もが舌鼓を打ちます。

三清閣で開かれるコンサート「滋味(チャミ)」は2月は日曜日、3月から12月までは月、火、水曜日のランチタイムに開かれます。また、月に1度、最後の土曜日の朝は「三清閣の朝」と題した無料のモーニングコンサートも開かれています。国楽のコンサートや食事が終わったら、三清閣の建物をゆっくりとまわってみるのも良いでしょう。美しい韓屋(ハノク)造りの建物では茶道や工芸品作り、料理教室など伝統文化体験イベントも行われています。三清閣のホームページにアクセスして、一週間前までに予約すれば誰でも参加することができます。

三清閣へは地下鉄3号線の安国(アングッ)駅からタクシーで10分ほどで行けます。しかし、三清閣を取り巻いている自然と建物の古風な趣を満喫したいと思ったらソウル都心の主なスポットから無料で運行されているシャトルバスを利用するのも良いでしょう。

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