メニューへ 本文へ
Go Top

旅行

フュージョンスタイルにアレンジされた韓国の伝統芸術が楽しめるパフォーマンス、『ファンタスティック』

2011-02-15

フュージョンスタイルにアレンジされた韓国の伝統芸術が楽しめるパフォーマンス、『ファンタスティック』

4種類の打楽器を使った韓国の伝統音楽、サムルノリのリズムをモチーフにしたパフォーマンス「ナンタ」。初演から14年が経った「ナンタ」は韓国の公演としては初めて専用劇場が作られ、今も大勢の観客から愛され続けています。そして、「ナンタ」に次いで登場したのは韓国の伝統武術をモチーフにしたマーシャルアーツ・パフォーマンス「ジャンプ」でした。2003年にスタートした「ジャンプ」はミュージカルの本場、ロンドンのウェストエンドでの長期公演で毎回チケット完売を記録し、世界的にその完成度を認められています。

最近、この「ナンタ」と「ジャンプ」の後を継ぐ次世代のパフォーマンスとして注目を集めている公演があります。ソウルのランドマーク、63ビルにある63シティー・アートホールで公演中のパフォーマンス「ファンタスティック」です。「ファンタスティック」は西洋と東洋の打楽器と弦楽器、歌、ダンス、曲芸と武術、そしてフュージョンスタイルにアレンジされた韓国の伝統音楽が盛り込まれた楽しいパフォーマンスです。ストーリーはありますが、セリフはほとんどないため、言葉の壁を乗り越えて誰もが楽しめる公演です。

「ファンタスティック」が初めて披露されたのは2009年4月。「ナンタ」は伝統的な打楽器のリズム、「ジャンプ」はテッキョンやテコンドーなど韓国の伝統武術をモチーフにしたパフォーマンスですが、「ファンタスティック」はそのすべてを盛り込んだ福袋のような公演なのです。韓国にはサムルノリや国楽、伝統舞踊など、素敵なコンテンツがたくさんありますが、どちらかというと地味なものが多く、パッと見ただけでは理解が難しい一面があるため、まずは興味を引いてその奥にある魅力を分かち合うのが本当の意味の文化交流だと思ったからです。「ファンタスティック」はさまざまな材料が絶妙に調和して新しい風味を作り出すビビンバのようなパフォーンマンスなのです。

赤いベルベットがあしらわれた「ファンタスティック」の公演場の前面には8階建てのビルの高さと同じ、たて25メートルの大きなスクリーンが設置されています。63アートホールは映画と公演を同時に見ることができるシステムになっていて、大きなスクリーンに映し出される映像効果を利用して、劇場のどこに座っていても目の前に舞台があるような臨場感を感じることができます。

「ファンタスティック」は高句麗時代を背景にした韓国の説話で、高句麗の王子、好童(ホドン)と楽浪(ナンナン)という小さな国の姫の恋物語「自鳴鼓(チャミョンゴ)」をモチーフにしています。「ファンタスティック」はこの説話を公演に合ったストーリーにアレンジし、打楽の家に生まれた青年と弦楽の家に生まれた娘の対決と恋を描いています。韓国の伝統舞踊、ビーボーイの華麗なダンス、東洋と西洋の楽器、韓国の伝統音楽のパンソリやK-POPなど、舞台の上ではさまざまなジャンルが絶妙にミックスされた華麗なパフォーマンスが繰り広げられます。特に、笛に似た伝統楽器の大笒(テグム)の悲し気なメロディは目をつぶって聞いていると涙がでるほど感動的で、音楽や踊りで表現された感動は韓国語を知らない外国人の観客にも充分に伝わっているようです。

韓国の伝統芸術をアレンジし、西洋の芸術をクロスさせたパフォーマンス「ファンタスティック」の舞台で新しい韓国の魅力を満喫してみませんか。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >