メニューへ 本文へ
Go Top

旅行

ソウルの旅をいっそう豊かにする美術館巡り、ソウル市立美術館

2011-02-22

ソウルの旅をいっそう豊かにする美術館巡り、ソウル市立美術館

旅先の美術館や博物館を訪れると、長く思い出に残る特別な旅を作ることができます。ソウルの旅をいっそう充実したものにしてくれるソウル市立美術館に行ってみましょう。

地下鉄2号線、市庁(シチョン)駅の前にある朝鮮時代の王宮、徳寿宮(トクスグン)の石垣に沿って続く貞洞(チョンドン)ギルを5分ほど歩いていくとソウル市立美術館が見えてきます。ソウル・オリンピックが開かれた1988年にオープンし、今年で23年目を迎えたソウル市立美術館が現在の位置に移されたのは2002年です。ソウルの都心にあるソウル市立美術館はアクセスが便利で、しかも4年連続、韓国人がもっとも行ってみたい美術館に選ばれた魅力たっぷりの美術館です。

ソウル市立美術館への旅は入口にある小さな庭園から始まります。美術館の入口は美術館とは思えないほどオープンされた造りで、塀もなく誰でも気軽に入ることができます。外からみると、風情がただよう庭園にはアルファベットのSの字を描くように細い道が出ていて、美術館の建物はその奥にあります。

ソウル市立美術館の建物を正面から眺めると、赤いレンガ造りの建物とアーチ型の入口、ファサードが印象的で、美術館そのものが一つの展示物のように感じられます。この建物は韓国最初の司法機関、つまり裁判所である平理院(ピョンリウォン)があった場所で、日本によって植民支配されていた1928年、日本人はここに京城(キョンソン)裁判所を建てました。独立してから1995年までは最高裁判所として利用され、最高裁判所が瑞草洞(ソチョドン)に移転した後、2002年、慶煕宮(キョンヒグン)にあったソウル市立美術館がここに移されてきたのです。

2002年、美術館の建物はリニューアルされました。美術館の後ろの方は近代的な建物に建て替えられましたが、前面は昔の建物をそのまま保存する形で工事が進められました。アーチ型のファサードを通って美術館に入ると、ガラス張りの天井から差し込んでくる日差しが大理石のフロアに反射して、中央が吹抜けになっている美術館のロビーを明るくしています。地下2階、地上3階建てのソウル市立美術館には6つの展示空間、家族連れの観客のための授乳室や子供用のプレールーム、アートショップ、美術専門資料室、カフェテリアなどがあってゆったりと楽しめる造りになっています。外国人の利用客のため、展示場には英語のリーフレットやオーディオガイドなどが用意され、韓国で暮らしている外国人のための陶芸教室や水墨画教室なども開かれています。

これまでソウル市立美術館ではシャガール、ミレー、ゴッホ、ピカソ、アメリカのポップアーティスト、アンディ・ウォーホルなど世界的な画家の作品に出会える特別展が開かれてきました。特別な展示会をより特別にしてくれるのは小さな音楽会です。特別展で展示される作品に関する解説とともに、展示会のテーマにあった音楽を鑑賞することができるのです。

韓国を代表する画家の作品に出会えるソウル市立美術館の常設展示会も見応えがあります。1998年、近代韓国を代表する画家、チョン・ギョンジャは1940年代から90年代後半までの作品98点を美術館に寄贈しました。美術館の2階にある常設展示室では自然の美しさ、生命の神秘、人間の内面の世界が溶け込んでいる画家、チョン・ギョンジャの作品に出会えます。

美術館で素敵な作品を鑑賞したあとはカフェテリアでお茶を飲みながらゆったりとした時間を送ってみましょう。美術館の庭園と徳寿宮を見下ろすことができるカフェテリアでは美術館巡りの余韻を楽しむことができます。歴史が感じられる建物と素敵な雰囲気の庭園、そして世界的な芸術作品とおしゃれな音楽会。ソウル市立美術館はソウルの旅をより魅力的なものにしてくれるはずです。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >