東京の秋葉原、北京の中関村(ちゅうかんそん)はどちらも電子製品商店街として世界的に知られている街です。ソウルにもよく似た雰囲気の街、竜山(ヨンサン)電子商店街があります。IT強国と呼ばれる韓国を代表する電気製品商店街だけあってパソコン、MP3プレーヤー、デジタルカメラ、最新のIT関連製品などに出会うことができます。

竜山電子商店街はソウルの竜山区(ヨンサング)漢江路(ハンガンロ)2街にあります。1986年、もともとここにあった規模の大きな農･水産物市場がソウル可楽洞(カラクトン)に移され、市場があった場所に電気製品の店ができはじめました。今では、地下鉄1号線の竜山駅とつながっている竜山ターミナル商店街をはじめ、電子ランド、元暁(ウォンヒョ)商店街、ナジン商店街、ソニンプラザ、電子タウンなど6つのビルを中心に6千あまりの店が集まっている規模の大きな電気製品商店街に成長しました。26年の伝統を持つ竜山電子商店街は外国人観光客にも知られていて、観光を兼ねて訪れる外国人の利用客もたくさんいます。

韓国の製品をはじめ、世界的なメーカーの電気製品をすべて扱っている電気製品商店街。これが竜山電子商店街の自慢です。パソコンの本体からアクセサリー、その他のキットなどを扱う店が集まっているので、ワンストップ･ショッピングができます。作業の内容や予算など、利用する人の条件に合わせた組み立てパソコンも作れます。また、一般の店ではなかなか見つからない無線機、オーディオなどの放送システム、モバイル機器などさまざまな電気製品がそろっています。

竜山電子商店街は地下鉄1号線の竜山駅、そして地下鉄4号線の新竜山駅とつながっています。しかし、規模が大きく、ビルによって主に扱っている製品が異なるため、前もってガイドブックをチェックしておかなければ道に迷ってしまうこともあります。地下鉄の駅とつながっているのは竜山ターミナル商店街で、このビルにはノートパソコンの店が集まっています。 ターミナル商店街の向かいにあるのはナジン電子商店街とソニンプラザ。ここはパソコンとキット、アクセサリーなどの店が並んでいます。ゲームが好きな人はターミナル商店街と向かい合っているナジン商店街の12棟、13棟、15棟に行ってみましょう。ここにはゲームを無料で楽しめるゲーム体験館も設けられていて、最新のゲームを試してみることができます。ナジン商店街には映画のDVDもたくさんあります。携帯電話などモバイル製品を見たいなら、ナジン商店街の12棟、13棟と電子ランドの4階、家電製品はナジン商店街の17棟と18棟、ターミナル商店街の1階、電子ランド1階と2階にそれぞれあります。

ソニンプラザやナジン商店街は在來市場のようなごちゃごちゃ雰囲気で、一方、電子ランドなどはデパートのような雰囲気なので見比べてみるのも楽しいでしょう。竜山電子商店街の製品についてはアフターサービスも安心です。商店街のあちらこちらにサービスセンターがあり、外国に持ち帰った製品についても1年間、無料でアフターサービスを受けることができます。

一日の流動人口10万人を誇る竜山電子商店街。竜山電子商店街は電気製品の店だけではなく、路地裏の屋台やちょっと一息つける休憩所などがあって歩きまわるだけでも楽しくなります。6千あまりの店が集まっている竜山電子商店街はパソコンやゲーム、ITに関心のある人にはどこよりも魅力的なショッピングスポットになるに違いありません。