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旅行

青い屋根が印象的な韓国の大統領官邸、青瓦台

2011-03-29

青い屋根が印象的な韓国の大統領官邸、青瓦台

ソウルの都心にある朝鮮時代の王宮、景福宮。その東門の方にある駐車場の「出会いの広場」から韓国大統領の執務室と官邸を兼ねていて、韓国の国政の中枢ともいえる青瓦台(チョンワデ)行きのシャトルバスが出ています。現在、いくつかの主な建物を中心に一般公開されていますが、一国の大統領がとどまっている場所ということもあって、バスに乗り込む前にパスポートなど身分証明書で観覧客の身分の確めます。外国人の場合は、氏名、生年月日、パスポート番号、国籍、観覧したい日付などを書いたメールを青瓦台観覧チームあてに送ると、担当チームから予約確認のメールがくるシステムになっています。メールアドレスは です。

青瓦台は大統領の執務および生活空間を指す公式名称です。朝鮮時代には景福宮の庭園だった所で、1948年、大韓民国政府樹立後に初代大統領のイ・スンマン大統領の時に青瓦台として使われることになりました。

駐車場を出たシャトルバスは2分ほどで青瓦台観覧ツアー最初のコース、「春秋館(チュンチュグァン)」に着きます。春秋館は大統領の記者会見場と、国内外の記者のためのオフィスがある、いわば青瓦台のプレスセンターです。青瓦台の観覧はこの建物の横にある青瓦台広報館からスタートします。広報館では韓国のイ・ミョンバク大統領夫妻が登場して、青瓦台を案内してくれる広報映像が紹介されます。

広報館を出て少し歩くと、青瓦台の庭園、緑地苑(ノッチウォン)に出ます。ここは大統領夫妻がゆったりと散歩を楽しむ庭園で、子供の日や先生の日など、各種の野外行事が開かれる場所でもあります。1968年に造成された緑地苑はもともと景福宮の庭園だった所で、朝鮮時代には農業を獎励するための野菜畑があったり、かつての国家試験、科挙が行われていたりしました。その後、日本によって植民支配されていた時代には総督官邸の庭園として使われていましたが、1968年、芝生を敷いて青瓦台の庭園、緑地苑となったのです。

緑地苑を出て、次のコース、景武台(キョンムデ)跡地に移ります。景武台跡地は青瓦台の旧本館があった場所です。風水学で見ると最高に良い場所とされていて、本館を現在の位置を移し、もとの建物が撤去されてからもそのまま保存されています。

次のコースは青瓦台本館です。1991年、ノ・テウ大統領の時代に建てられた現在の青瓦台本館は韓国の顔のような象徴的な意味があるため、細かい所まで丁寧に作られています。外国の国賓に韓国の伝統文化を伝える役割もあるため、伝統的な宮殿の建築様式で建てられています。本館は2階建てになっていて、1階は大統領夫人の執務室、2階には大統領の執務室と会議場が設けられています。本館の両脇には本館よりやや小さめの建物があって、左側の建物では毎週火曜日に国の主な政策に関する会議が開かれ、右側の建物は60人以下の客をもてなす建物になっています。

青瓦台観覧の最後のコースは迎賓館です。迎賓館は外国の大統領や総理が訪問したときに韓国の伝統公演と晩餐会が開かれる所で、青瓦台では唯一、中に入ってみることができる建物でもあります。迎賓館の前庭を通って、金色のムクゲがあしらわれた白い門をくぐると青瓦台サランチェと呼ばれる建物があります。ここは大統領秘書室長の公館として使われていた建物でしたが、1996年2月、青瓦台前の通りが一般に公開された後、2010年から展示館として利用されています。青瓦台サランチェには国政広報館やソウルの歴史を紹介するハイソウル館、カフェや記念品ショップ、休憩室などがあり、画像合成技術を利用して青瓦台のいろいろな場所を背景にしたり大統領夫妻と並んでいるような記念写真を撮れるコーナーもあります。

韓国の国政の中枢機関、青瓦台観覧ツアーは政治が遠い世界のものではなく、私たちの生活に密着した身近なものであることを実感する充実した時間となるに違いありません。

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