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旅行

都会の中の大きな森「ソウルの森」

2011-07-19

都会の中の大きな森「ソウルの森」
緑に覆われた大きな公園は高いビルに囲まれた味気ない都会の風景にホッと一息つけるゆとりを持たせてくれます。ソウルにもいろんな場所にいろんな名前の公園がありますが、ソウルを代表する公園といえば城東区(ソンドング)にある「ソウルの森」です。ソウルにある公園の中で唯一「森」と呼ばれるソウルの森の広さはおよそ115万6千平方メートルで、入口も16カ所にあります。一番アクセスが便利なのは、ソウル地下鉄7号線、トゥクソム遊園地駅の2番または3番出口を出た所にあるソウルの森の正門です。

ソウルの森が作られた地域はかつてトゥクソムと呼ばれていました。その昔、ここトゥクソムはうっそうと木が生い茂っていた所で、虎などもいて朝鮮王朝時代初めから100年あまりにかけて歴代の王の狩り場となっていました。時が経ち、1908年、トゥクソムには韓国最初の上水源「トゥクド浄水場」が作られました。その後、1954年にソウル競馬場が、そして1989年にはゴルフ場と体育公園が作られました。そして2005年、誰もが楽しめる公園をつくるためにこうした施設を撤去してソウルの森が作られたのです。

95種類、41万5千本あまりの木が生い茂るソウルの森に入ったらまず、公園の入口にある訪問者センターに行きましょう。ソウルの森はとても広く、文化芸術公園、自然生態の森、自然体験学習園、湿地生態園、漢江水辺公園など、5つのエリアに分けられているので訪問者センターでコースを決めましょう。

入口に近い文化芸術公園の入口にはかつて競馬場があったことを記念する数頭の馬を象った銅像があります。足元から冷たい水が噴き出す床噴水もあって、真夏の暑さを忘れさせてくれます。床噴水の隣にある鏡の池は浅いですが、水面に映った空の雲と森の木が美しい眺めを演出します。ここはソウルの森の中央にある文化芸術公園エリアで、広さは22万平方メートル、ソウルの森の40%を占めています。周りに小さな花畑が並んでいて、スケートパーク、水辺の休憩室、水遊び場、家族広場などがあり、さまざまなイベントも開かれています。

ソウルの森のハイライトは自然生態の森です。ここは緑の野原といろんな種類の木、そして鹿やキバノロ、リスなど動物が共存している生きた森です。おしどりやマガモが見られる池には橋がかかっていて、近くで動物を観察することもできます。

生態の森の向かいにある風の丘にはススキが群生していて、そよそよと気持ち良い風が吹いてきます。丘からは漢江(ハンガン)とソウルの高層ビル、森の中の池などが見えて、ソウルの森切っての眺めを楽しむことができます。生態の森の隣は浄水場の施設をリサイクルした昆虫植物園、野生の草花園、ギャラリー庭園などがある体験学習園です。昆虫植物園には蝶がたくさん飛んでいて、童話の世界のような幻想的な雰囲気を作り出しています。

オープンから6年目を迎えるソウルの森をよくのぞいてみると、至るところに最新技術が駆使されています。子どもの位置を知らせてくれるネックレスタイプの安全タグをはじめ、無線インターネット、健康状態をチェックできる健康パークゾーン、森の中の動物を紹介するホログラムなど、IT技術を使って利用者の便宜を図っているのです。自然はそのまま活かしがら、しかも利用に不便がないように科学の力を借りているソウルの森では本当の「憩い」を経験することができます。

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