第57回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門の授賞式が22日夜、南フランスのカンヌで開かれ、映画「JSA」のメガホンをとった韓国の朴チャンウク監督の「オールドボーイ」が、コンペ部門の最高賞に次ぐ審査委員大賞を受賞しました。審査委員大賞は、最高賞のパルムドールに次ぐ2位にあたる賞で、韓国映画が世界の3大映画祭でこの賞を受賞したのは初めてです。カンヌ国際映画祭の審査委員らは、朴チャンウク監督の独創的な演出と現代的な画面構成を高く評価し審査委員大賞に選んだとしています。これで「オールドボーイ」は、おととし2002年に林クォンテク監督の「酔画仙」が韓国人としては初めて監督賞を受賞したのに続いてカンヌ映画祭のコンペ部門で受賞した2本目の韓国映画ととなり、3大国際映画祭では5番目の受賞作となりました。「オールドボーイ」は、高校時代の自分の気がつかない行為がもとで15年間閉じ込められた男が、閉じ込めた男への復習をはかるスリラー映画で、日本の漫画を原作とした作品です。韓国では去年11月に封切りされて、全国で330万人がこの映画を観ました。また「オールドボーイ」とともにコンペ部門に招待された もうひとつの韓国映画、ホンサンス監督の新作「女は男の未来だ」は、受賞を逃しました。