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韓国女性科学者 手の指の違いの秘密を解く

Write: 2004-08-21 00:00:00Update: 0000-00-00 00:00:00

アメリカにいる韓国の女性科学者が、世界で初めて、手の五つの指がそれぞれ違う形をしている理由を解明し、身体の奇形や脳腫瘍、皮膚がんなどの治療に大きく寄与するものと期待されています。アメリカ・ニューヨーク大学医学部スカボール研究所の安素賢(31)博士は、手の指が育つたんぱく質の分布形態が、胎児の成長の段階ごとに指ひとつひとつで違ってくることによって、五つの指がそれぞれ違う形をしていることを確認しました。安博士の研究結果は、20日付けの世界的な生命科学誌「CELL」の主要論文として紹介されました。安博士の研究結果は、「たんぱく質の量によって指の形が決まる」というこれまでの学説を覆すものです。安博士は、「正常なねずみ」と、「突然変異のねずみ」の胎児を対象に、足の指が作られる過程を比較しました。その結果、たんぱく質が、正常のねずみより少ない突然変異のねずみの場合にも、胎児が育つ時期別に、たんぱく質の分布が正常なねずみと一緒の場合は、指が正常に育つことを確認しました。これに対して、同じ時期の胎児でもソニック・ヘジホグというたんぱく質の分布が正常のねずみと違う場合は、同じ形をした指の奇形ねずみになることが分かりました。このソニック・ヘジホグたんぱく質は、脳や指などを作るのに重要な役割をします。KIST=韓国科学技術研究院の金デス博士は、「この研究結果は、身体の奇形や皮膚がんの治療に画期的な発展をもたらすもので、特に、安博士の実験方法は、発生学やがんの研究に幅広く応用できる」と評価しています。

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