サイエンス
老人ががんになりやすい理由を解明 朝鮮大学柳教授
Write: 2004-12-27 15:43:49 / Update: 0000-00-00 00:00:00
お年寄りががんにかかりやすい理由を韓国の科学者が初めて解明しました。光州市にある朝鮮大学医学部たんぱく質素材研究センターの柳ホジン教授(43)のチームは、26日、「年寄りになって細胞分裂能力が落ちると、遺伝子復旧システムもともに崩壊しがんの発生率を促進するという事実を世界で初めて確認し、イギリスの科学週刊誌「ネイチャ-」の1月号に、今月の主要論文として掲載することが決まった」と発表しました。細胞が非正常な分裂を続けるとがん細胞に発展しますが、科学者たちはこれまで40代以降になると細胞分裂能力が落ちる一方で、がんの発生率が高くなることについては説明できませんでした。柳教授のチームは、損傷した細胞の自殺プログラムと細胞分裂を同時に抑制する機能を持っている「Bcl-2」というたんぱく質から解答を得ました。柳教授は、「Bcl-2」たんぱく質から細胞自殺プログラムの抑制機能をなくした場合は、がんの発病に差がなかった。がんは、細胞自殺プログラムが作動するしないに関係なく、細胞分裂がストップすると発生することを裏付けた」と説明しています。これまでは「Bcl-2」が損傷した細胞の自殺を防ぐためがんが発生するというのが定説でした。柳教授は、「遺伝子復旧システムが崩壊するのを防ぐことができれば、お年寄りも若い人のようにがんの発生を抑えることが可能だと思う」という期待感を示しました。
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