サイエンス
胃炎ががんになる理由解明 延世大学・金ヨンジュン教授
Write: 2005-01-10 17:21:02 / Update: 0000-00-00 00:00:00
胃炎ががんに発展する理由を、延世大学・生化学科の金ヨンジュン教授のチームが、世界で初めて解明しました。 人間の身体には、ばい菌やウィルスが体内に侵入してきた場合、免疫機能が働いてばい菌やウィルスを除去しますが、これらがなくなったあとも引き続き過度な免疫機能が働く場合、人の体はより大きな病気になる、胃炎や胃かいようも長く続くと、がんに発展する理由がここにあるということです。ばい菌やウィルスに感染した時、「NF-kB」と、「AP-1」という体内の二つの信号伝達体系が免疫細胞内で同時に作動して、これらを除去しますが、金ヨンジュン教授は、一定時間が経過したあとは、「AP-1」が、「NF-kB」体系の活動を抑制し、二つの信号伝達体系が互いに抑制機能を働かせて免疫反応を抑えることを生化学的に解明しました。これまでは「AP-1」が、ばい菌やウィルスが侵入した際に、これらを殺す機能があるということしか知られていませんでしたが、「NF-kB」の活動が過剰になった場合に、ブレーキの役割をすることを世界で初めて突き止めました。この研究成果は、10日、科学雑誌「ネイチャー免疫学誌」のインターネット版に紹介されました。
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