人の身体の中の特定のたんぱく質が、強力ながんの抑制機能を持っていることを、韓国の研究陣が世界で初めて解明しました。ソウル大学薬学部の金ソンフン教授のチームは、細胞内でたんぱく質を作るのに関係するとされる「P18遺伝子」が、がんを抑制するのに重要な機能を果たしていることを世界で初めて立証しました。金教授チームは、ねずみを使った実験で、「P18遺伝子」が損傷したねずみは、肝臓や肺などに各種のがんが発生するのを確認したことで、「P18遺伝子」が、損傷したDNAを復元させ、がんの発生を抑制していることを解明しました。金教授の研究成果は、28日付けの世界的な医学術誌「CELL」に掲載されました。