携帯電話で受信できるテレビやラジオの放送、地上波DMB=デジタルマルチメディア放送の事業者6社が出揃いました。韓国の放送行政を担当する放送委員会は、28日、会議を開き、14人の専門家が集まって22日から非公開で行った事業者選定審査の結果を発表し、地上波TVの事業者として、KBS、MBC、SBSの3社を、非地上波TV事業者として、YTN・DMB、KMMB、韓国DMB・CBSの合わせて6社を選定しました。放送委員会は、さらにEBSなど脱落した事業者の優秀な放送コンテンツの制作能力を活用できる案についても検討する計画です。選定された6社は、情報通信部の許可を得た後、地上波TV事業者のうち2社は早ければ5月中旬、非地上波TV事業者3社は、下半期から放送を始めるものとみられています。 放送委員会が、地上波DMB事業者6社を選定したことから、今年5月からサービスが始まる予定の無料サービスの「地上波DMB」と、韓国最大の移動通信会社SKテレコムが大株主で莫大な資金力を誇る「衛星DMB」との熾烈な市場争いが本格化する見通しです。