電気が通じない絶縁体(不導体)に電圧を加えると、電気が流れるという仮説を韓国の研究チームが世界で初めて実験で立証しました。この技術を商業化しますと、大きさは半導体より小さく電気が金属のように流れる極小型素子を開発することができます。また次世代ディスプレーやメモリー、熱感知センサーなどを開発するのに使われ、1000億ドル(100兆ウォン)もの市場を独占する効果が期待できます。大田市にある韓国電子通信研究院の基盤技術研究所の金鉉卓博士チームは、1日、「電気が通じない絶縁体にちょっとした電圧の衝撃を与え瞬間的に絶縁体が導体に変わる現象を確認した」と発表しました。これはノーベル物理学賞受賞者のイギリスのケンブリッジ大学のモート教授が1949年に示した「金属-絶縁体(不導体)転移の仮説」を世界で初めて実験で立証したものです。金鉉卓博士の研究成果は、最近、応用物理分野の世界的な専門誌「アプライド・フィジックス・レター」誌で紹介されました。