メニューへ 本文へ
Go Top

サイエンス

ソウル大学が再検証へ 黄禹錫教授論文疑惑

Write: 2005-12-12 18:21:16Update: 0000-00-00 00:00:00

ソウル大学が再検証へ 黄禹錫教授論文疑惑

ソウル大学の黄禹錫教授は、一連の騒ぎによる心労で今月6日からソウル大学病院に入院していましたが、12日早朝、退院し、18日ぶりにソウル大学獣医学部の研究室に出勤しました。一方、黄禹錫教授チームのES胚性幹細胞の研究論文にニセのデータがあるという疑惑が膨らんでいることから、ソウル大学は、黄禹錫教授の要請で、研究結果を再検証する調査委員会を設置することになりました。ソウル大学が12日、記者会見で明らかにしたところによりますと、調査委員会は、ソウル大学の専門家10人前後で構成するものの必要であれば外部の専門家も加えるとしています。また調査対象は、原則的に委員会が決めるとしていますが、疑惑が提起されている今年、アメリカの科学雑誌「サイエンス」に掲載した論文の補足資料のデータの写真の重複や、DNA資料などについての真相把握を優先的に行うとしています。このため、実験ノートやデータなど資料の分析と、研究員とのインタビューなどを行って、必要があれば次の段階の調査内容を決めることにしています。またアメリカのピッツバーグ大学との協力調査も必要に応じて考慮するとしています。この問題については、ソウル大学生命科学分野の若手教授30人が、今月8日、ソウル大学総長に対して、論文の疑惑についての真相調査を要求する文書を提出していましたが、大学側は慎重な姿勢をみせていました。しかしソウル大学が黄禹錫教授の研究を検証することにしたのは、10日、黄禹錫教授の論文を掲載したアメリカの科学雑誌「サイエンス」が黄教授チームに対して、いま韓国国内で論議を呼んでいる黄教授の論文の結果を再検討し、回答を送るよう要求してきたことや、黄教授チームの1人の研究員が、黄教授の指示によって幹細胞の写真2枚を11枚に膨らませたことを意味する証言が韓国のマスコミによって公開されたことから、方針を変えたものです。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >