政府は11日、李海瓚国務総理も出席して国政懸案政策調整委員会を開き、黄禹錫教授のES細胞ねつ造事件について、黄禹錫教授に付与した「最高科学者1号」としての地位をはじめすべての公職をはく奪する措置をとる方針を決めました。これとは別に政府は、ES細胞研究への支援を継続するため今年上半期中に、政府レベルでのES細胞研究総合推進計画をたてることにしています。政府はまた、法律で卵子の売買をできなくした去年1月以降も、研究に必要な卵子提供のために金銭のやりとりがあったかどうかについての生命倫理問題は、保健福祉部が調べたうえ、国家生命倫理委員会の審議を経て対処することになりました。これとともに政府は、学術倫理や研究の真実性を高めるため、科学界と協議して国際基準にみあう枠作りを行うことにしています。一方、監査院は来週から黄禹錫教授チームに対する研究費の使用内容などについての監査を始めることになりました。