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憲法裁判所、「姦通罪は合憲」 判決

Write: 2001-10-26 00:00:00Update: 0000-00-00 00:00:00

韓国の憲法裁判所は、倫理上の問題から廃止論が高まっている刑法第241条の姦通罪について憲法に違反しないとする判断を示しました。憲法裁判所は25日、9人の裁判官全員が加わる大法廷を開き、韓国の男性ら2人が起した「姦通罪は憲法違反」とする訴えについて、8人の裁判官の多数意見で合憲の判決を言い渡しました。訴えを起した男性は、去年5月姦通罪の疑いで逮捕され有罪判決を受けた後、「姦通罪は、人としての尊厳と幸せを追求する権利、また私生活上の自由を侵害するもので憲法に違反する」として憲法裁判所に提訴しました。これに対して、憲法裁判所はこの日の判決で、「性のモラルや姦通による家族への苦痛など社会的な悪を予防するための規定であり、憲法に違反しない」とする判断を示しました。その上で憲法裁判所は、「姦通罪は、世界的にも廃止の趨勢にあり、個人の性生活に属する問題であることから、今後、姦通罪の廃止については社会的な検討作業が求められる」と述べました。姦通罪は韓国とアメリカの一部の州、そしてイスラム諸国などごく一部の国と地域で存続されています。憲法裁判所は、90年と93年に2回、姦通罪に対する合憲決定を出しています。

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