サイエンス
骨づくりに重要な物質を発見 ソウル大歯学部
Write: 2006-11-24 09:28:33 / Update: 0000-00-00 00:00:00
人体の中で骨が作られ、分解される過程で重要な役割を果たす物質が、韓国の研究チームによって解明され、関節炎など骨の疾患の治療に役立つものとみられています。
ソウル大学歯学部のキム・ホンヒ教授の研究チームは、骨を破壊する骨食い細胞と骨を作る造骨細胞の間の相互作用で「S1P=スフィンゴシン-1-フォスフェート」という物質が中心的な役割をすることを世界で初めて解明し、24日付けのヨーロッパの科学誌「エンボジャーナル」に論文が掲載されました。それによりますと、人体の骨は毎日少しずつ分解され、その量だけ新しい骨で埋められることで恒常性を維持していますが、骨食い細胞が活性化すれば、骨の分解が進み、骨が折れやすくなる骨粗しょう症などの病気を招き、造骨細胞が活性化しすぎれば、骨密度の増加で骨の奇形などを起こします。
キム教授チームは今回の研究で、骨食い細胞の分化過程で作られたS1Pが細胞の外に出た後、造骨細胞を骨の組織に引っ張ってきて、足りない骨を埋められるように助けていることを突き止めました。研究チームは「この研究が進めば、骨粗しょう症や関節炎などの治療に役立つことになる」と話しています。
おすすめのコンテンツ
カルチャーラボK
2025-09-03
ソウル・暮らしのおと
2025-08-22
韓国WHO‘SWHO
2025-08-18