韓国に駐留するアメリカ軍のベル司令官は7日、韓国軍の兵力と兵士の服務期間を減らすことにした韓国政府の国防改革案に憂慮の念を示しました。
ベル司令官は7日、アメリカ議会下院の軍事委員会で証言し、「韓国軍は現在の370万人あまりの兵力を2020年までに200万人に減らす予定だが、北韓軍が似たような措置を取らない限り、韓国軍が一方的に兵力を減らすことは慎重に考慮すべきだ」と指摘しました。
ベル司令官はまた、北韓の核問題をめぐる6か国協議の合意に期待しているとする一方で、「金正日政権にはこれまでにも国際社会をほんろうし続けた経緯がある。長期的に何を意図しているのか注意し続けている」と述べ、警戒感を示しました。
そして、6か国協議の交渉によって、北韓に一時的ではなく、ウラン濃縮も含めた核開発全体をやめさせることができなければ、「北韓が新たな核実験を行うおそれがある」と指摘しました。
一方、世界有数の8万人規模と見積もられる北韓の特殊作戦部隊については、装備は古いものの隊員は忠誠心に満ち、訓練を重ねて複数の場所を一斉に攻撃するのにたけていると分析したうえで、「人口が密集した韓国はこうした攻撃にはもろい」という見方を明らかにしました。ベル司令官は、さらに核やミサイルの脅威に備えるためにも、2012年に有事の際の作戦統制権を韓国に移譲するのと並行して、軍事的な協力を続けていくことが重要だと強調しました。