ソウル大学獣医学部の 李柄千(イ・ビョンチョン)教授を中心とするチームは世界で初めてオオカミのクローン2頭を誕生させることに成功したと発表しました。
李教授のチームはオオカミの体細胞を、核を除去した犬の卵子に注入してクローン受精卵を作り、これを代理母(だいりはは)の役割を果たす犬の子宮に着床させる方法で2005年10月に灰色オオカミのクローン2頭を誕生させたということです。この2頭はいずれも雌で順調に成長しており、体重も20キロになっています。灰色オオカミはソウル大公園にいる10頭を除くと、この20年間に野生で発見されたという報告はなく、環境部は絶滅危機野生動物1級に指定しています。今回のクローンオオカミはソウル大公園の灰色オオカミの耳から採取した体細胞を使用したものです。
2頭は「スヌルフ(Snuwolf)」、「スヌルフィー(Snuwolffy)」と名付けられ、ソウル大公園の特別展示館で一般公開される予定です。ソウル大学は2005年8月に世界で初めてクローン犬「スナッピー」を誕生させており、クローンオオカミの誕生も世界で初めてです。今回の研究論文は動物クローン分野の学術誌に掲載されます。