これまで糖尿病や肥満などの治療物質として注目されてきた「AMPK」タンパク質に抗がん機能があることが韓国の研究陣によって初めて明らかにされました。
韓国科学技術院(KAIST)の鄭鐘卿(チョン・ジョンギョン)教授らは8日明らかにしたところによりますと、ヒトの大腸がんの細胞内で「AMPK」と呼ばれるタンパク質を人工的に増やし、その変化を観察したところ、異常がみられたがん細胞構造が正常化しただけでなく、染色体数も正常値にもどったということです。
その結果、今後はAMPK関連疾患であるがんをはじめ、糖尿病や肥満などの研究に活路が開かれるものと期待されています。
この研究結果は、8日付の国際的な科学雑誌「ネイチャー」のオンライン版にも掲載されました。