北韓を脱出した男性2人が、19日、イギリス議会で北韓の人権問題について証言しました。
この2人は、アン・ミョンチョルさん(38)とシン・ドンヒョクさん(24)で、イギリスで北韓に関心を持っている議会グループの主催で開かれた議会の会議で、北韓の政治犯収容所の悲惨な実状と北韓を脱出して韓国入りしたいきさつについて証言しました。
この中でアン・ミンチョルさんは、「北韓の政治犯の数は正確には分からないが、5ヶ所の収容所におよそ20万人がいるものと推定され、北韓の政権に忠実でないと、本人だけでなく3代にわたって収容所に送られる」と述べました。
アン・ミンチョルさんは、北韓の政治犯収容所の元警備員で、党の幹部だった父親が酒に酔って反体制の発言をしたことから祖父母と兄弟が収容所で処刑され、1995年に中国に脱出して韓国入りしました。
また、シン・ドンヒョクさんは政治犯収容所で生まれ育ち、収容所を脱出しようとした両親が処刑され、中国を経て韓国にきました。
2人のイギリス議会での証言は、イギリスのNGO(非政府組織)・国際基督教連帯が、北韓の政治犯収容所での殺人や強制労働、拷問など人権にかかわる犯罪を告発する報告書を発刊したのに合わせて企画したものです。
この報告書で国際基督教連帯は、北韓の政治犯収容所は、38万人から、多ければ100万人が死亡したものと推定しています。