国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は、24日、国連本部で開幕した気候変動に関するハイレベル会合で、世界的な気候変動の問題を解決するには、国連を中心とした努力が必要だと強調しました。
潘基文総長はこの中で「気候の異常な変化がもたらす被害を考えると、国別の行動だけでは不十分で、国連を中心とした努力が国際的な行動を導き出すうえで最も適している」として、今年12月にインドネシアのバリ島で開かれる国連の気候変動枠組み条約国会議で実質的な進展を目指すことが目標であると強調しました。
今回開かれた国連のハイレベル会合は、潘基文総長が主催して12月の条約国会議に向けて、政治的な意志を結集させるために開かれた国際会議で、世界から80人の首脳を含むおよそ160カ国の代表が出席して地球の温暖化など気候変動問題を話し合っています。
気候変動をめぐっては2012年に期限切れとなる「京都議定書」の後の枠組み作りに向けて、各国が危機感を共有しようとしていますが、アメリカのブッシュ大統領はこのハイレベル会合に出席せず、今週、温室ガスの削減に向けた15カ国の会議を開く予定で、潘基文事務総長の国連を中心とした役割論と衝突するのではないかという見方も出ています。