韓国人として初めての宇宙飛行士に選ばれた男性のコ・サンさん(31)が、国際宇宙ステーションで行う宇宙科学実験の韓国での訓練をすべて終え、アメリカでの国際宇宙ステーションのモジュール訓練を受けるため予備の宇宙飛行士である女性のイ・ソヨンさん(28)とともに、12日、ヒューストンに向けて出発しました。
宇宙飛行士のコ・サンさん(31)は、イ・ソヨンさん(28)とともに、今月2日から大田市の大徳(テドク)研究団地にある韓国航空宇宙研究院で「無重力環境での質量の測定」や、「宇宙環境でのショウジョウバエの重力と老化遺伝子」、「宇宙ステーションの騒音環境測定」など、宇宙ステーションで行う科学実験の訓練を受けました。
2人はヒューストンのジョンソン宇宙センターで、一週間、宇宙ステーションモジュールの構造や通信などについての研修を受けたあと、ロシアに向かうことになっています。
そしていよいよ今年4月8日、コ・サンさんは、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からロシアのソユーズ宇宙船に搭乗して宇宙に向かい、国際宇宙ステーションでは1週間ほど滞在して、科学実験などの任務を果たした後、4月19日に地球に戻ってくることになっています。
韓国で初めての宇宙飛行士の選考作業は、おととし4月の全国民を対象にした公募で3万6200人あまりが応募し、この中から身体検査や体力テスト、筆記テスト、面接などを経て候補者がコ・サンさんとイ・ソヨンさんに絞られ、2人は去年3月からロシアの宇宙センターで選考テストを兼ねた訓練を受けてきました。