男性の脱毛を誘発する遺伝子が、慶北大学の研究チームによって世界で初めて発見されました。
男性の脱毛は男性ホルモンの異常によって誘発されることは分かっていましたが、具体的にどの遺伝子がどのような作用をして脱毛を誘発するのかは分かっていませんでした。
慶北大学のキム・ジョンチョル教授の研究チームは、DDK-1という遺伝子たんぱく質が毛髪細胞を殺し、脱毛を誘発することを明かしました。
キム・ジョンチョル教授によりますと、男性の脱毛が頭の後ろの部分より前の部分で多いのは、このDDK-1という遺伝子たんぱく質が頭の前の部分の毛髪にたくさん生成されるからだということです。
キム・ジョンチョル教授は現在、DDK-1を抑制する物質を含む発毛剤を開発するための臨床実験に取り掛かっています。
この発毛剤はDDK-1だけに作用するので、副作用もほとんどないということです。
この研究結果は世界的な学術誌である「皮膚研究学会誌」の2月号に掲載されることになっています。