北韓の核問題をめぐる6カ国協議で、アメリカ代表のヒル国務次官補は、「北韓はウラン濃縮の技術を持っていないのではないかと思う」という見解を示し、停滞している米朝間の交渉に突破口を作ることになるか、注目されます。
ヒル次官補は先月30日、アメリカの大学で行った講演で、北韓が去年、提出したアルミニュウム製のパイプはウラン濃縮には使われていた、こん跡がなかったことが分かったとして、「北韓がウランを濃縮していたと考えられる情報はなく、アメリカは北韓がウラン濃縮の能力を持っていないという見方で意見をまとめている」と述べました。
ヒル次官補のこのような発言は、北韓は2002年からウラン濃縮をしているとしてきたこれまでのアメリカの立場とは異なるものです。
ヒル次官補はさらに「北韓が保有しているプルトニウムについても、これまでは50キロと推定してきたが、北韓が申告する量は30キロから40キロ程度になると思う」と述べました。
しかし北韓がシリアの核開発に協力しているとされる疑惑については、「両国は長期間にわたって協力してきたことがここ数ヶ月で分かった。はっきりとした解明が必要だ」と述べて、北韓とシリアの核開発についてはかなりの証拠を持っていることを示唆しました。
ヒル次官補のこのような発言は、北韓がまだ完全に行っていない核の申告で、一種のガイドラインを示したものとみられ、今後の北韓の出方が注目されます。