韓国の研究陣が、血液が凝固しにくく血がなかなか止まらない血友病の治療剤である血液凝固因子の3次元構造を世界で初めて解明しました。
解明に成功したのは、韓国緑十字社のホ・ジェウク博士のチームで、このほど血友病の治療剤の「フェクト・エイト」たんぱく質の結晶を確保し、アメリカのフレードホーチンソンがん研究所との共同研究で、血液凝固因子の3次元構造を世界で初めて解明しました。
「フェクト・エイト」は、血液凝固に欠かせないたんぱく質のひとつで、A型血友病の治療剤として使われています。
このたんぱく質は極めて不安定な性質を持っているため生産が困難でしたが、ホ教授チームの血液凝固構造の解明で、次世代血友病の治療剤の開発に拍車がかかるものと、韓国緑十字社では見ています。