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サイエンス

記憶再構成のメカニズム、韓国の研究陣が解明

Write: 2008-02-08 13:06:22Update: 0000-00-00 00:00:00

記憶が再構成されるメカニズムが韓国の研究陣によって初めて解明され、世界的な科学誌「サイエンス」に掲載されました。
ソウル大学生命科学部のカン・ボンギュン教授の研究チームは、マウスの実験を通じて、過去のことを振り返る際、脳の神経細胞を結合してシグナルを伝達するシナプスが一時不安定になってから再び強化されることを発見しました。
つまり、記憶をよみがえらす際にはプロテアソムという特殊な物質がシナプス周辺の記憶関連のたんぱく質を分解させ、分解されたたんぱく質が再び合成される過程で記憶がよみがえることになるということです。
このため、プロテアソムという特殊な物質の活動を抑制すると、記憶が再構成される状態にならず、記憶が変形するか、極端な場合は記憶の消滅が不可能となるということです。
研究チームは、たんぱく質の復旧過程を調整すれば、いやな記憶や悪夢を無くすなど精神的な疾患の治療に応用でき、今後、記憶喪失や認知症といった病気の治療にも役立つことが期待されるとしています。

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