天文や宇宙科学分野を研究する政府研究機関の韓国天文研究院などの研究チームが太陽系と似た恒星と惑星系を発見し、15日、その成果が世界的な科学誌「サイエンス」に掲載されました。
これは韓国天文研究院のパク・ビョンゴン光学天文研究部長とイ・チュンウク研究員をはじめ、アメリカやニュージーランドなど世界11カ国の天文学者69人の合同研究チームによって発見されたものです。
新たに発見された惑星系は、地球から5000光年離れた銀河の中心部に位置しており、太陽の半分程度の質量を持つ恒星(OGLE-2006-BLG-109L)を中心に2つの惑星が周期的にまわっており、太陽系の太陽―木星―土星と非常に似た構造をしているということです。
これまで太陽系以外の惑星系が発見されたことはありますが、地球が属する太陽系と似た惑星系が発見されたのは今回が初めてです。
また今回の発見はこれまでの星の光の波長を利用した方法ではなく、観測対象となる星とその後ろにある星、そして観測所が一列に並んだ際の光の重力場を利用した重力レンズが使われたということで、今後、遠い距離にある惑星や地球と質量が似た惑星をさらに容易に発見することが可能ではないかと期待されています。