1ヶ月にわたって韓国と日本で熱戦を繰り広げたサッカーのワールドカップは30日夜、横浜で決勝戦が行なわれ、ブラジルが2対0でドイツを破り、21世紀初の王座に輝きました。ワールドカップ最多の5度目の優勝をめざすブラジルに対し、この決戦に勝ってブラジルと同じ4度目の優勝を飾りたいドイツ、南アメリカとヨーロッパの対決となったこの大一番、スタンド貴賓席では韓国の金大中大統領が、日本の天皇皇后、小泉首相、ドイツのシュレーダー首相らとともに熱戦を見守りました。この試合、前半戦は予想通り3Rと呼ばれるブラジルのFW陣と、GKカーンを中心としたドイツの鉄壁のDF陣の対決となり、両チームとも再三 チャンスを掴みながらゴールに結び付けることができず0対0で折り返しました。後半に入ってブラジルは22分、リバウドのミドルシュートをGKカーンがはじいたところを、すかさずロナウドが鮮やかにフォローし先制しました。さらにブラジルは33分にもロナウドがゴールを決めて、決定的な追加点をあげ、この大一番に2対0で完勝しました。また決勝戦で2点を決めたブラジルのロナウドは今大会で合計8ゴールを入れ、今大会の最多得点王になりました。最も優秀なゴールキーパーに贈られる「ヤシン賞」にはドイツのGKオリバー・カーン選手が選ばれました。決勝の後、表彰式が行われ、優勝メダルがブラジルに、準優勝のメダルがドイツチームに授与され、その後、優勝杯が贈られました。セレモニー終了後、日本の子どもたちが平和への祈りを込めて作った「夢の翼」と名づけられた折り鶴270万羽が名残を惜しむようにスタジアムを乱舞しました。21世紀初の韓国と日本の共同開催で行なわれた今大会は先月31日、ソウルでフランスとセネガルとの試合を開幕戦に64試合が行なわれました。最も心配された国際的なテロ事件やフーリガンによる騒動もなく、延べ400億人がワールドカップを視聴する記録を作りました。また今大会ではフランス、アルゼンチン、イタリア、スペインといったサッカー強国が相次いで第1次リーグを脱落するという異変の中、48年間1勝も上げられなかった韓国と、48年ぶりに決勝トーナメントに進出したトルコがベスト4に進出するなど、いわゆるサッカーの平準化が目立ちました。次の大会は2006年にドイツで行なわれますが、前大会の優勝国への自動出場券は廃止となりました。
金 大中大統領 訪日
30日から3日間の日程で日本を訪れている金 大中大統領は1日に小泉首相と首脳会談を行い、ワールドカップの共同開催の成功を祝うとともに、ワールドカップ期間中の特例措置として行なわれている韓国人のビザ無し渡航をワールドカップ後も継続するように要請する方針です。また会談では29日韓国の西の海=西海で起きた韓国軍と北韓の警備艇による銃撃戦について説明して対北韓政策を調整し、2日には日本の天皇と会見する予定です。