ソウル大学生命科学部のキム・ビンネリ助教授(３８歳)が、ロレアルーユネスコ女性科学者賞の受賞者に選ばれ、７日、パリのユネスコ本部で授賞式が行われました。
ロレアルーユネスコ女性科学者賞は、パリに本部を置くロレアルグループとユネスコ本部が１９９８年から毎年科学の発展に貢献した世界の女性科学者に授与する賞で、「女性科学者のためのノーベル賞」とも呼ばれています。
キム・ビンネリ助教授は、癌の遺伝子をコントロールする新しいタイプのマイクロＲＮＡが形成される過程を解明したことが認められて受賞しました。
マイクロＲＮＡは、ＤＮＡの働きを調節するＲＮＡの一種で、癌のような遺伝子の損傷で生じる難病を治療する鍵として世界的に注目を集めています。
キム・ビンネリ助教授は、イギリスのオクスフォード大学やアメリカのペンシルベニア大学で博士号を取得した後、２００１年からソウル大学でマイクロＲＮＡを本格的に研究しており、科学技術部と韓国科学文化財団が選定する「最も手本になる科学技術者１０人」や「若手科学者賞」、「今年の女性科学技術者賞」など様々な賞を受賞しています。
今回の受賞は韓国では１９９８年に韓国科学技術研究院のユ・ミョンヒ博士が受賞して以来二人目です。