アメリカのブッシュ大統領は、CIA=中央情報局がこのほど初めてアメリカ連邦議会に北韓がシリアの核開発を支援していると報告したのは、北韓が近く6カ国協議の関係国に申告することになっている核計画の内容を完璧なものにするための、いわば圧力だったと明らかにしました。
ブッシュ大統領は30日、ホワイトハウスで記者会見し、シリアの核施設をめぐる北韓との関係を公開したのは、北韓やイランに強いメッセージを伝え、アメリカの政策目標を進展させる狙いによるものだったと説明しました。
そのうえでブッシュ大統領は、「アメリカは、北韓が予想している以上に多くの事実を把握している。このため北韓は、 核物質であるプルトニウムの保有量に限らずに、否定し続けているウラン濃縮やシリアへの核技術の移転についても情報を完全に公開することが重要だ」と、重ねて強調しました。
北韓は、期限切れとなった北韓の核計画の申告をめぐって今月8日にシンガポールで行った6カ国協議の米朝首席代表会談で、焦点となっている3つの疑惑のうち、核物質であるプルトニウムの保有量のリストだけをアメリカに提出し、ウラン濃縮やシリアへの核技術の移転については間接的に認めるのにとどまった模様です。