黄禹錫(ファン・ウソク)博士が、アメリカ人企業家の依頼を受けて進めてきたペットの犬のクローン作成に成功しました。
犬のクローン作成技術が商業に利用されて成功したのは今回が初めてです。
ニューヨークタイムズや、ABC放送、AP通信など、アメリカのメディアが21日、一斉に伝えたところによりますと、クローンの作成を注文したのは、アメリカでペットのクローン作成ビジネスを発表して話題になった、有数の財産家で、テキサス州にあるジェネティック・セービング・アンド・クーロン社のオーナーの1人、ジョン・スパーリンガム氏で、愛犬ミッシーのクローンを作成するため、1998年からアメリカの研究チームが研究を進めてきましたが、成功せず、ミッシーは2002年に15歳で死にました。
しかしミッシーの生前に取り出していた遺伝子を保存していたため、このほど、黄禹錫博士の研究チームにクローン作成の依頼があって研究を進めた結果、去年12月に成功し、今年2月には新たに2匹のクローン作成に成功したということです。
黄禹錫(ファン・ウソク)博士は、 世界で初めてクローン犬を誕生させたほか、世界に先駆けてヒトのES細胞を作ったとして評価されていましたが、後に論文の捏造が発覚し、詐欺や横領などの罪で在宅起訴されていました。
黄禹錫博士は現在、タイでES細胞の研究を続けているということです。