今年発生した鳥インフルエンザのウィルスは、ほ乳動物にも感染する種類であることが分かりました。
農林水産食品部と保健福祉家族部によりますと、今年4月に韓国で発生した鳥インフルエンザのウィルスをアメリカの疾病管理センターに送って調べてもらったところ、イタチやネズミなどのほ乳動物への感染が確認されたということです。
これについて疾病管理センターは「実験は動物を対象に行われたのであって、人間への感染までは考慮していない」として、人体への感染の可能性を断定しませんでした。
韓国で4月から3ヵ月間にわたって発生した鳥インフルエンザのウィルスはベトナムで報告された類型と同じ南方系で、このウィルスは人間に感染した事例はまだありません。
政府は、鳥インフルエンザが発生した農場の関係者や、鶏やアイガモの処分作業にあたった人を対象に追跡調査を行っていますが、これまで人体への感染が疑われた事例はなかったということです。