アメリカは、北韓が、アメリカによるテロ支援国の指定が解除されないことに反発して撤収していた寧辺(ヨンビョン)にある核施設の機材の一部を運び出していることを明らかにし、北韓に対し、無能力化作業の再開に応じるよう改めて求めました。
アメリカ国務省のマコーマック報道官は、3日の記者会見で、「北韓が倉庫に保管されていた一部の機材を運び出したと理解している。これは無能力化作業を支援するため北韓に滞在しているアメリカ政府の専門家やIAEA=国際原子力機関の担当者の確認で明らかになった」としたうえで、「ただ、今のところ核施設を復旧する動きは確認されていない」として、核施設の復旧については慎重な見方を示しました。
これに関連してライス国務長官は、「これまで6カ国協議のプロセスの中でも紆余曲折があった。北韓が義務を果たすよう期待している。われわれは核の放棄に向けたプロセスを前進させる必要がある」と述べ、北韓に核施設の無能力化の再開と、核開発計画の申告内容の検証に応じるよう、改めて求めました。
一方、この問題で、6か国協議のアメリカ首席代表のヒル国務次官補は北京に向かい、5日、韓国代表の金塾(キム・スク)韓半島平和交渉本部長と、6日は議長国の中国と協議することにしています。
これに先立って、韓国政府は3日夜遅く、北韓が核施設を復旧させる作業に着手したと発表し、「復旧作業の開始は、6カ国協議による北韓の非核化プロセスに深刻なダメージを与える」として、北韓に無能力化の再開を強く求めました。