アメリカのブッシュ大統領は12日、来週退任するのを前に最後の記者会見を行い、北韓が高濃縮ウランを開発する可能性があると指摘し、北韓は依然として危険な存在だという考えを示しました。
この中でブッシュ大統領は、自ら「悪の枢軸」としてきた北韓とイランについて、「北韓とイランは依然としてアメリカの安全保障を脅かす危険な存在だ」と指摘しました。
ブッシュ大統領は特に北韓について、「ウラン濃縮計画があるという懸念がある。北韓は、米朝関係の改善のためにも、核計画の検証に関する6か国協議での合意事項を履行すべきだ」と強調しました。
ブッシュ大統領は去年10月、6か国協議の合意にもとづいて北韓が核計画に関する申告書を提出したことを受け、北韓をテロ支援国の指定から解除しました。
しかし、北韓が去年12月に行われた6か国協議で、核施設でのサンプル採取の文書化を拒否したため、協議はこれといった成果もなく終わりました。
退任間近のブッシュ大統領が北韓の高濃縮ウラン開発の可能性を改めて指摘したことから、オバマ次期政権では北韓のプルトニウム計画と並んで高濃縮ウラン開発計画も焦点になるものと見られます。
一方、アメリカ国防総省のロバート・ゲイツ長官が任命した国防総省の「核兵器管理レビュー・タスクフォース」は、最近まとめた報告書の中で、北韓が複数の核兵器だけでなく、核兵器を運搬できるミサイルシステムも確保している」と明記しました。